リーズナブルFPGAシリーズのTang Nano 9Kを使ってTFカードスロットにアクセスしました(その2。ソフト設計編)
今回はソフト設計編になります。
- リーズナブルFPGAシリーズのTang Nano 9Kを使ってTFカードスロットにアクセスしました(その2。ソフト設計編)
- exampleのソフトについて
- FatFsドライバ
- firmware.cの修正
- 参考にさせていただいたサイト
1.3インチ I2C駆動のOLEDディスプレイSSH1106を買いました。解像度は128x64です。
ESP32を使って7segフォントを使ったデジタル時計を作ってみました。
前回の記事でbit streamの作成まで終わりました。今回はその続きで、実際に信号をキャプチャするところまで記事にします。
前回の記事はこちら
spend-carefree.hatenablog.com
タイトルの事を行おうと思ったきっかけ
前回、ILI9486のLCDを扱ったわけですが、LCDをドライブする信号を観測しようと格安ロジアナを使ってプローブしましたが、残念ながらサンプリング周波数が観測信号の速度より遅いため、観測が出来ませんでした。
高速なロジアナは高いですし、ロジアナを置くスペースも我が家にはありません。
なので、手持ちのPYNQ FPGAボードをロジアナ化しようと思いました。
XilinxのFPGAはILA(integrated Logic Analyzer)と呼ばれる内蔵ロジックアナライザを持っています。
これを使って回路のデバッグが行えます。
japan.xilinx.com
ILAにクロックを与え、ILAに信号をつなげれば、vivadoから信号を観測可能になります。ILAに供給されるクロックで信号がサンプリングされます。またサンプリングデータはFPGA内のBRAMへ格納されます。
サンプリング開始トリガとして、信号のエッジ検出だけでなく、データの条件が成立した時など色々決められます。
また、サンプリング開始トリガ位置から指定したサイクル数分、過去のデータも取り込めます。この機能により事象が発生する少し前の状態を見たいという時に使えます。
取り込んだデータはJTAG経由でvivadoへ転送されてvivadoのviewerで波形として観測が可能になっています。
前回の
「Arduino向けILI9486 LCDパネルを使ってラズパイで動画再生(ソフト作成編その1)」
からの続きになります。今回が最終記事です。
spend-carefree.hatenablog.com
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