かずの不定期便ブログ

備忘録代わりに書きます

X68000 EXPERTのSRAMバックアップ用電池の交換

電池交換前の前置き

 前回でGBS-8200で下側が切れるという残念な結果に終わってしまい、cocopar 13.3インチFHDモニタを購入しました。映った映像はくっきりめちゃきれいでした。最初からコレを買えば余計な出費も時間もかからなかったのに。。。まぁ、GBS-8200を買わなきゃこんなに調べることもなかったので、cocoparを知ることもなかったのでよしとします。(知らなきゃセンチュリーのLCD-8000V2買ってました)

 

本体分解

 下部基板に電池があることは分かっているので、分解方法を検索する。左右の蓋を開けて、右側タワーと下部基板を固定しているネジ(RS232C端子の上)を外し、左側タワーと下部基板を固定しているネジ(外部FDD基板と固定)を外して、更に電源ケーブルFDDコネクタ、SASIコネクタを外し、(更に2ピンの黄色のコネクタも外す必要があるがこの時点ではコネクタが奥にあり指がうまく届かないので後回し)底面のネジを5か所外します。これで下部基板がグラグラするので、下の様に少し外した状態にして下側から後回しにしてた2ピンコネクタを外します。

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で、出てきた基板がコレ。

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きれいなもんです。改造痕が無ければ。。。記憶を思い起こすと、これは17MHzにクロックアップした際にSCCのクロックも同期して上がってしまい、シリアル通信に影響を与えるので、別途5MHzを与えてたのです。この緑のビニールテープの下に5MHzオシレータがあり、ICの上に両面テープでくっつけて配線してあります。しかし当時高価なX68000を改造する勇気があった自分にビックリしつつ、雑な仕事にあきれてます。。。

 

電池交換作業

  さて、ターゲットはオレンジ色の周辺で囲まれた電池です。CR2450です。これを外して、代わりにソケットをはんだ付けします。

 電池周辺を表から見た写真と裏から見た写真を載せます(表が左半分、裏が右半分)。裏側から見て -(マイナス)と印刷されたはんだと+(プラス)と印刷された両隣の2個のはんだ(+部分ではない)を溶かしながら、電池をラジオペンチで掴んでおいて引っ張ります。一端子ずつです。追いはんだを行うと溶かしやすかったです。半田吸い取り線を使って半田をちゃんと除去した方がいいです。除去しないと自分の様に後からひどい目にあいます。

 

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 無事電池が取れたの写真

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新電池(近くのジョーシンで購入)とソケット(マルツオンラインで購入)。

既に電池交換を行った先人のwebを見るとCR2450が入手しづらいとありましたが、田舎の家電屋でも売ってました。今ではメジャーな電池になったのでしょうか。ソケットは長い間寝かしていた所為でマイナス側のピンを曲げちゃってました。。。ラジオペンチでまっすぐにして使用しました。

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 さて、このソケットなんですが、基板にそのまま入りません。ソケットのプラス側は1本、基板は2本。基板のパタンを追う限りダイオードが付いている側しか使用されていないので、こちら側にソケットのプラスを差し込むことにしました。そのままでは長さが合わないので、若干内側に曲げて、長さを調整してソケットへ差し込みます。。。がうまくいかず。マイナス側の半田が残っていてリードが通りません。こてを当ててはんだを溶かしながら…とかやってもうまくいきません。そうこうしているとマイナス側のピンが折れました。。。

 ソケットを買いなおすのも面倒なので、細い単芯リードをソケットに無理やり突っ込みはんだ付け。そのリード線を基板に通しました。細いから通りやすかったです。でもプラス側はうまく通せず、少し穴にはまった状態で無理やり半田づけしました。

 こんなことなら無理せず、基板にリードを付けて、空中でソケットに半田付けした方が良かった気がします。

 なんか上から見るときれいですが…↓

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 横から見ると・・・プラス側が浮いてます。

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この状態でテスタで導通チェックする限りOKなのでこのままで良しとします。

電圧もきちんと出てました。3.1Vでした。

 

Human起動

 成功です。無事起動。

 switch.xでメモリを2MBに設定し、dateコマンドで日付の設定。timeコマンドで時間の設定を行いました。

 そしてACアダプタを抜いて、次の日に再度起動させましたが、日付が狂うこともなく、ちゃんとバックアップされているようです。

 

 やっとRaSCSIの設定が出来ます。。。


今回の記事はここまで。

 

 

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